かーペンターズ そして伝説へ

8月31日 木曜日 朝は日差しが強かったが、日陰はいい感じの晴れ

 

今日で8月も終わり。

残すところ、今年も4ヶ月。ふるさと納税早く考えなくては。

 

kuma-san-desu.hatenablog.com

 

kuma-san-desu.hatenablog.com

  

目がさめると、病室へ運ばれる担架の上に横たわっていた。

生きてる。たぶん、生きてる。

朝の6時。

7時間にも及ぶ大手術だった。

お医者さん、徹夜で手術。ありがとうございます。

 

 ベットに寝るのも一苦労。

自分の体なのだが、どこに力を入れて良いかわからない。

約2週間の入院生活が始まった。

 

都会の病院では珍しくないかもしれないが、地下にコンビニ、1階にカフェが

入っており、しゃれた病院だった。

体から管が3本ぐらいでていたので、歩くときはさながら要塞のような感じだった。

4人部屋だったので、同じ病室に3人のおじいちゃんがいた。

挨拶ぐらいは交わすがこれといってしゃべることはなかった。3人のおじいちゃんも

そこまで仲が良いという感じでもなく、皆それぞれに好き勝手していた。

 

ただ、この3人の共通点が、痰が絡まってうるさい。

おれは、この3人を「カーペンターズ」と名付けた。

 

入院して2週間ぐらいたったころだろうか。

ベットからの夜景を見ていた。

ライトアップされた観覧車が見える。

病院生活にも飽きてきて、楽しそうな街を見ていると寂しい気持ちになってきた。

 

すると、いままで話した事がなかった、隣のベットのカーペンターズ1号が

突然話しかけてきた。

 

1号「実は私、明日で退院することになりまして」

おれ「あ、そうなんですか?おめでとうございます」

1号「ほんと、長かったですよ。」

 

満足げな顔で、観覧車のライトアップを眺めていた。

 

いままで、声もほとんど聞いた事がなかったのに、

退院するとなると、誰かに言いたくて言いたくてしょうがなかったのだろうか。

自分の言いたかったことだけいうと、また、1号はベットに戻って行った。

 

2号、3号とは、言葉すら交わす事なく、おれは退院していった。

 

退院すると、秋から冬に季節が変わっていた。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

朝はお蕎麦をいただきました。

かやくご飯がよく合いました。

f:id:kuma-san-desu:20170831231238j:plain